日記

金も何もないけど、文字だけは書ける訳ですね。

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大判焼き(コレは戦争を起こしたいが為に放った言葉でない事を注記しておきます)


こんにちは、カスです。アレコレと収入源の為の用事を済ませ消えていく金を涙ぐみながら考えています。いかないで ずっと俺のそばで微笑んでいてくれ。


そんな用事を済ませた帰り、スーパーを通りがかって大判焼きの屋台を目にしました。

大判焼きの屋台、記憶を思い起こされる人もいる事でしょう。子供の頃連れて行ってもらったスーパーの帰り、学生時代の帰り道で友人と暇つぶしに買ったり。大体私の実体験、後者の記憶は友人が居ないだけでほぼその通りです、クソがよ。


記憶の思い違い、有名な都市伝説でジブリ作品のエンディングが放送されていたものと違ったなんてものがあります。話す人々はしっかり思い起こせる程の記憶があるとかなんとか。今日の体験は大体そんな感じ。


幼馴染がいた筈だ。ある冬に家に篭りがちな幼い僕はお使いを頼まれて、渋々家を出ると偶然にも幼馴染に会う。同じ様な理由でスーパーに行くところだったらしい。少しの気恥ずかしさが混じりながら買い物を終えて、2人とも残りのお金はお小遣いとして貰えるなんて話をしていたところで大判焼きの屋台が目に入った。

2人の代金を足しても2つは買えなかったので、足して何を買うかという話になった。僕はこしあんが好きだったが、彼女はつぶあんが好きと言う。小さな諍いも今思えば愛おしい。ジャンケンをしてどっちが勝ったかも忘れたが、彼女が手で割ってくれた大判焼きを食べる。少し僕に渡した方が大きかった。「さむいね」と言って帰路に着いて記憶が終わる。


脳裏の記憶を思い起こすのは瞬間で、話を作るにはいくらか時間がかかるものだと思っている。じゃなけりゃHUNTER×HUNTERも休載しないだろ。ところがこのありもしない記憶は瞬時に僕の脳を支配して、郷愁の気持ちまで引き起こした。別に実家の親達と特段仲が良いわけでもないのに。

今まで摂取した創作物に左右されている節は否めないし、お前が三秋縋に傾倒しすぎなんだよ馬鹿がと言われてはその通りなんだけれど、最早恐怖の域だろう。勝手に脳が事実と違う物を鮮明に思い起こさせるんだから。自分で支配できてすらいない自分の身体に嫌気がさして家に帰った。


また後日。