日記

金も何もないけど、文字だけは書ける訳ですね。

12/16

「陽炎」という言葉が幻視的な物の例えとして言われるようになったのは、平安時代の和歌かららしいですよ。

こんにちは。私です。
今日は職業訓練校なるものの説明を受けに都会にいきました。行きの電車でBUMP OF CHICKENの個人的フルアルバムの制作に躍起になっていたら無事駅を乗り過ごしました。トホホ〜

都会といえど店だけが立ち並んでいる新宿と違い、団地や公園が大量に立ち並ぶドーナツ化で人口がシンプルに多い土地でした。
枯れた杉並木と西日が眩しい坂に差し掛かり、存在しない記憶が現れます。
フラッシュバックの話は昨日しましたね。特定の時期や人物と聴いていた音楽絵画匂い。五感の刺激で忘れていた当時の記憶が蘇るという話でした。

これは改ざんの類です。嫌だった記憶を忘れるように、あったらよかった願望を幻視する。
枯れた木は緑を見せ、蝉の声が絶えず聞こえるようになる。公園の水飲み場から流れていた水がやけに輝いて、空を見れば雲一つない快晴。乾燥した寒いはずの冬が失われ、首筋に汗が浮かぶ夏が現れる。
もちろん動揺するように変わるわけではなく、脳裏に今日の食事を浮かべるように現れる程度。平静を保ちながら、空想と現実の歩調を合わせる。思考の割合を変えていく。より空想に近づくように、現実を崩していく。疎外感も感傷も塗り替えていく事の快感を知ってしまったのは、ある種タバコや薬物よりも依存性があるんじゃないか。

薬も酒も飲んじゃいないのにこれじゃ、いよいよ笑い者です。僕が幼い頃思い描いていた大人は、20歳を過ぎた僕によって否定されてしまった。
うるさいな、俺は正常だ!あの子もあの夏もあるだろ、ここに…おい!縛り付けるのを止めろ!くだらないモラルや法で俺を抑えつけるんじゃない!!!!
お疲れ様でした、また明日。